文部科学省の調査で、不登校の小中学生のうち年間90日以上欠席する長期不登校が6割近くを占めているそうです。
不登校になる原因は、学校でいじめられているとか、一度嫌なことがあってそれが心に残っている、落ち着いて授業を受けられない(軽い障害)など様々。
出典:http://www.meisei-hs.ac.jp/cyber/
そんな不登校の子供たちを受け入れる、アバターで通えるインターネット上の仮想学校が注目されています。
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アバターで通えるバーチャル高校「サイバー学習国」とは?
千葉市中央区にある通信制の私立明聖高校が昨年4月に始めた「サイバー学習国」。
「アバター」という生徒の分身が通うインターネット上の仮想学校です。
アバターは生徒本人の代わりに教室を移動したり、アバター同士でチャット(おしゃべり)機能を使って交流したりするようです。
授業は学校が配信する動画で受ける
授業は学校が配信する動画で受けることができます。
英単語や漢字などの小テストに合格するとポイントがたまり、アバターが購買部で洋服などを買うときに使える仕組みもあるようです。
11月には「文化祭」も予定されていて、生徒のイラスト、書道の作品をネット上で展示したりすることも。
卒業式もネット上で校長も生徒もアバター。校長は一人ひとりに卒業証書を渡し、卒業生代表のあいさつもある。
実際に登校しないといけない日は年に5回だけ
実際に登校するのは、年間4日間のスクーリング(面接指導)と進級試験1日の計5日間のみ、それ以外は自分に合わせて勉強できる。
バーチャル高校「サイバー学習国」は、高校卒業資格を取得できます!
高校卒業資格を取得できます
サイバー学習国は、通信制高校です。学習を進め、単位認定試験に合格すれば、単位が認定されます。最終的に高校卒業資格を取得できます。
アバターで通えるバーチャル高校「サイバー学習国」の学費は?
文部科学省による「高等学校等就学支援金制度(以下就学支援金)」により、保護者の所得(課税額)に応じて「就学支援金」が支給されます。
更に「WEB特別減免(明聖高等学校減免規程)」により授業料差額分も減免。(卒業まで適用)授業料が実質無償となります。
卒業までかかる学費は、受験料、入学金、授業料、システム管理料、教材費全て含めて、3年間で約150,000円だそうです。
アルバイトや仕事、育児をしながらでも在籍は可能
動画授業やレポートはいつでも・どこでも取り組めます。それぞれの生活スタイルに合わせて学習ができるので、仕事をしている方や、育児をしながらの方でも大丈夫だそうです。
不登校だけでなく、家庭の事情などで高校に通えなかった方でも、高校卒業資格が取れるようです。
『サイバー学習国』まとめ
アバターで卒業式、校長先生もアバター・・。想像したら笑いそうになりましたが、動画でしっかり学べて高校卒業資格が取れ、学費もリーズナブル。不登校の方に、ぜひとも活用していただきたいシステムですね。