1月17日放送の情報ライブ ミヤネ屋の”世界から注目を集める「すんごい日本人」のコーナー”に彫刻家の前原冬樹(まえはらふゆき)さんが出演されていました。
世界が驚愕する超リアルな奇跡の木彫りアート作品やその驚きの価格、元ボクサーという経歴を持つ前原冬樹さんのプロフィールなどを調べてみました。
Contents
【前原冬樹】の超絶技巧な木彫りアート作品とは?
まずは前原冬樹さんの哀愁漂う木彫りアート作品をご覧ください!
「一刻(皿に秋刀魚)」2014年
え? 木彫りアートはどこ? と思われた方も多いと思います。
実は、この真っ白なお皿の上に横たわっている食べられて骨だけになったサンマは、1本の角材を削って作られたアート作品なんです!
そのリアルすぎる描写から芸術界で、超絶技巧(ちょうぜつぎこう)と称されているそうです。
ちなみに超絶技巧の意味は、「とびぬけて高度な技術によるパフォーマンスを指す。」
まさに飛び抜けていますよね!人間業とは思えません!
こちらのひび割れたタイルの上の柿の作品も、1本の角材を削って作られたアート作品です。
前原冬樹さんの作品の材料はこちら。分厚い角材です。
接着剤などを一切使うことなく、彫刻刀で彫られた彫刻作品というから驚きですよね。
世界が注目する超絶技巧の彫刻家とは、どんな人物なんでしょうか?
前原冬樹さんのプロフィールを調べてみました。
彫刻家・前原冬樹さんは元ボクサー?経歴が凄い
前原冬樹さんのプロフィール
前原冬樹(まえはらふゆき)
1962年生まれ
東京都出身
高校卒業後、日本大学芸術学部に進むが1年で中退。
プロボクシングの世界へ
飲食店でアルバイトをしていた時にある出会いがあったそうです。
職場にボクシングのプロがいて、ボクシングが好きだった前原さんは、ボクシングのプロテストを受けて合格します。
1980年にボクシング、フェザー級でプロデビュー。成績は10戦 4勝5敗1分。1990年に引退。
東京藝術大学を受験
飲食店でコックをしていた20代半ばくらいに、大学受験するアルバイト仲間がいたそうです。
「俺もちょっと受けてみるかな」と軽い気持ちで東京芸大を受験、結果は不合格。
しかし、何事にも熱中しやすい前原さんは7浪の末に、東京藝術大学美術学部絵画科に入学。
入学時には32歳になっていました。そして36歳で卒業制作で作った作品が卒業生の中で唯一の買上げとなり、主席で卒業します。
2012年、木掘りアートの個展「一刻」を初開催
2012年 個展「一刻」を初開催。
今ではニューヨークで展覧会が行われたり、海外から作品を買い付けにくるファンがもいるそうです。
前原冬樹さんは、今では押しも押されぬ超絶技巧のアーティストになりました。
しかし、生活はとてもストイックだそうです。
そんなストイックな前原冬樹さんの工房はどんなところなのか気になりますよね。
彫刻家・前原冬樹さんの工房でインタビュー
一体どうやって作品が作られるのでしょう?
ミヤネ屋での取材内容をまとめてみました。
前原冬樹さんの工房について
前原冬樹さんの工房は横浜市内にあるそうです。
工房の中の椅子が前原さんの定位置。
机や台などは殆ど使わずに、ずっと膝の上で作品を制作されるそうです。
この取材の時に制作されていた作品は、錆びたトタン屋根の上に載った柿の作品だそうです。
彫刻刀一本で分厚い角材から作品を彫り上げていく途方もない作業。
前原冬樹さんの作品の制作期間は?
製作期間は平均3ヶ月で、素材の9割が削りカスになることもあるようです。
前原冬樹さんの作品に込められたのテーマとは?
前原冬樹さんは次のようにお話されています。
「日本的な思想なんだと思うんですよね。”栄枯盛衰” ”諸行無常”なのか・・モノが朽ちる寸前がすごくカッコ良いんですよね」
栄枯盛衰(えいこせいすい) 栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。
諸行無常(しょぎょうむじょう)の世に存在するすべてのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不変なものなどないということ。
さすがはアーティスト、話す内容も深いものがありますね!
前原冬樹さんの木彫りアートの真骨頂
これぞ「超絶技巧」の真骨頂といわれる作品がこちら
数百年後の未来に朽ち果てたロボットの腕の作品です。
ちぎれた腕から出ている線も、手のひらの上の折り鶴も全部1つの角材から彫られたものです。
こちらの作品は制作に半年以上かかったそうです。
このロボットの腕の作品はいくらくらいだと思いますか?
作品の価格も気になりますよね!調べてみました。
前原冬樹さんの作品の価格は平均いくら?
素晴らしい作品の数々、制作期間は3ヶ月~半年ということで年に3作品くらいのペースでなんでしょうか。
気になるのが前原冬樹さんの作品のお値段です。
こちらの作品は、参考価格250万円。
平均すると300万円くらいの作品が多く、高額ですが前原冬樹さんの作品は飛ぶように売れるようです。
年に数個しか作ることが出来ないことを考えれば、この貴重なアートは300万円なら安いのかもしれません!
海外からの人気もあり、今後も価格が高騰しそうな予感がしますね。
木彫り職人 前原冬樹が売りたくないリアル彫刻とは?
前原冬樹さんを調べていると、過去にいくつかのメディアで取り上げられていたことを知りました。
人気番組『マツコ&有吉の怒り新党』では「新・3大 木彫り職人 前原冬樹が売りたくないリアル彫刻」として作品が紹介されていたようです。
前原冬樹が売りたくないリアル彫刻 その①
前原冬樹さんが、若い頃に使っていた靴と自転車のサドルを再現したそうです。
前原冬樹が売りたくないリアル彫刻 その②
錆びついた非常階段を表現した作品
サビに強いこだわりを持っている前原さんにとっては未だに納得がいっていない未完の作品だそうです。
前原冬樹が売りたくないリアル彫刻 その③
先ほど紹介しました「ロボットの腕」の作品は、売りたくない彫刻作品のひとつようです。
ちなみに「ロボットの腕」の作品の価格は、一応800万円だそうです。
前原冬樹さんの作品に対するQ&A
Q: 作品で使用している絵の具は?
A: 普通の油絵の具だそうです。
Q: 気の遠くなるような細かい作業を続けていて嫌になることはないのでしょうか?
A: 「元が根暗っていうか、あんまり外向的じゃないんで そんなに苦になんないですよ。だから1ヶ月、一歩も家を出なくてじーっと、これをやりっぱなしでも そんなにストレスはない。」
Q: もう「やめてやろう」って思うことは?
A: 失敗した時はありますね。ずーっとやってたのが、先っちょ折れたーとかなると・・パチスロですね。(笑)」
どうやら前原冬樹さんのストレス解消法は、パチスロのようですね。
人間味あふれる笑顔に、ちょっと親近感がわきました。
前原冬樹さんは結婚している?お子さんはいるの?
作品に没頭するとず~っと彫り続けているような印象を持ちました。
痩せていらっしゃるし、ちゃんとお食事されているのかちょっと心配・・。
あw 元コックさんでしたね。お料理については心配なさそうですね。
結婚やお子さんについて調べてみましたが、情報は見つかりませんでした。
まとめ
ボクサーという経歴のせいかストイックという言葉がしっくりくる前原冬樹さん。
世界から注目されているアーティストというのも納得です。
特に欧米の方には、目新しくてたまらない魅力があるのでしょうね。